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昭和星人 田宮教明(PINK BOY)

 

ペンネームはメソポタミヤノリアキと云うのです。

僕は1959年12月生まれ 静岡県出身。 高度経済成長期、僕の幼年期は正にヒーロー達と共に

駆け抜けたと云って良いでしょう。絵の方も3歳の頃から描いていたそうです。

 

1960年代は鉄人にエイトマン、怪獣やウルトラマン、ぞくぞく登場してくるヒーロー達に 幼く多感な僕は

たちまち夢中になっていました。そんなノスタルジックなイメージ表現は今のところ僕の作品の

テーマのうちの一つでもあります。

 

70年代は変身ヒーロー物と巨大ロボットアニメの時代。この頃はアニメ調あるいは劇画調の線画を描いており、

それが僕の画風でもありました。特に毎月、一度テレビに現われる作画監督 小松原一男のタッチに憧れゲッターや

グレンダイザー、マグネロボ等のキャラクターを夢中で模写していた時代です。今の僕が絵の仕事をしているのも

この時代があったからこそだと思っています。

 

さて、80年代に入り僕も少しヒーロー物から離れる時期がありました。

時代の流行でエアーブラシを駆使したスーパーリアルイラストレーションのブームが起ります。

これには僕も参ってしまい僕のそれまでの線画から画風もリアルな方向に移って行くことになるのです。

 

特に勉強したのが人物画で、中でも難しいのが若い女性と子供です。たとえデッサンがとれていても

彩色の際、陰影の付け方やその濃淡により人相が変わってしまったり、アクの強い絵になってしまう恐れのある

非常にデリケートなモチーフだからです。

 

僕の信条にポートレートは顔が似てなければ意味がないと云うのが一つあります。

それは僕の中にある基本で、人物に限らず、ロボットや怪獣を描く場合も同じポリシーで望んでいます。

 

ここに収められている作品は、僕が神戸に引っ越してイノウエアーツの箱絵を担当するようになって

からのものです。当時はガレージキットのはしりの頃で、ちょうど”ゴジラ復活フェスティバル”の時期。

僕のイラストデビューから現在に至るまでのほんのさわり程度の作品ですが、今後も自分の持っているもの

全てを出しきって行くつもりで、絵を描いて行きたいと思っております。 どうぞよろしくお願い致します。

 

”このコンピュータ時代に、未だに筆とエアブラシで描いている僕は、流行に乗れない人間なのかもね。”

 

 

 

 

 

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